刺身包丁には先の尖った柳刃（関西）と角型で先までほぼ一定幅の蛸引き（関東）があります。
柳刃は主に関西で使われてきましたが、 細工をし易いという理由で、現在は「刺身包丁」と言えば柳刃というほど全国的にスタンダードになっています。
実際、料理人の８割以上がこちらを使っていると言ってもいいぐらいです。

最高級の本焼きに、贅沢なの黒檀鞘と黒檀柄をそろえた、他では決して手に入らない、限定商品です。
実用性と風格を持った一生物の1本ですので、食材にこだわり、道具にこだわるプロフェッショナルにこそお勧めいたします。

本焼とは地鋼を使わず、鋼のみで造られた包丁です。
鋼の不純物が極端に少なくなるため、鋼本来の性能が引き出されます。
堺でも限られた数人の熟練した職人によってつくられる本焼包丁は、まさに和包丁の最高峰と言えます。
口輪には水牛が用いられ、その下の銀輪により重厚感が一層増しています。
本焼は全体が鋼であるため、焼入（鋼を硬くする工程）の際に割れてしまう確率が非常に高くなり、造るのが大変難しい包丁です。

また、技術を持ったプロの料理人などでないと使いこなすのが難しい包丁でもあります。
刃が硬いので研ぎも通常より難しくなります。

ただし、その分切れ味は抜群です。
さらに、本焼きのポテンシャルを最大限発揮できるよう、”研ぎの伝統工芸士”の技術を凝縮しています。

本焼きの切れ味ついては、プロの方には多くを語る必要もないと思いますが、特に柳刃包丁ではその違いがはっきりでます。
本焼包丁は地金部分が無いので、食材を切った時の断面も美しく、鮮度の落ち方や味にも違いがでるといいます。